タイピングは、生まれつきのセンスではありません。正しいやり方で練習すれば、だれでも少しずつ速くなっていきます。特別な道具もいりません。ここで紹介する7つのコツを、上から順番にためしてみてください。

コツ1:速さより「正確さ」を大事にする

いちばん大切なコツは、いきなり速く打とうとしないことです。ミスをすると、打ちなおすために時間がかかってしまい、結局おそくなります。それだけでなく、まちがった指の動きがクセになってしまうこともあります。

まずはゆっくりでいいので、1回で正しく打つことを目標にしましょう。正確に打てるようになれば、速さはあとから自然についてきます。「ていねいに打つ人が、最後にはいちばん速くなる」と覚えておいてください。

コツ2:毎日短い時間でいいから練習する

練習は1日5分〜10分でじゅうぶんです。週に1回だけ1時間がんばるよりも、毎日5分つづけるほうが、ずっと早く上達します。

タイピングは、頭で覚えるというより「指が覚える」ものだからです。自転車の練習と同じで、毎日くり返すことで、考えなくても指が勝手に動くようになります。「夜ごはんのあとに5分だけ」のように、練習する時間を決めておくと続けやすいですよ。

コツ3:キーボードを見ないで打つ

キーボードと画面を交互に見ていると、目を動かすたびに時間がかかってしまいますし、自分がどこまで打ったのか見失ってしまいます。

そこで、指をいつも決まった場所(ホームポジション)に置いて、画面だけを見て打つ練習をしましょう。最初はおそく感じるかもしれませんが、なれてくると一気にスピードが上がります。くわしいやり方は「ホームポジションの覚え方」で説明しているので、まだ読んでいない人はぜひ見てみてください。

コツ4:一定のリズムで打つ

速く打てるところだけダダダッと打って、苦手なところで止まってしまう…。そんな打ち方よりも、「トン、トン、トン」と同じテンポで打ちつづけるほうが、ミスが減って、結局速くなります。

音楽に合わせて手拍子をするイメージで、リズムよく打ってみましょう。リズムが安定してきたら、少しずつテンポを上げていけばOKです。あせってリズムがくずれたら、いったんゆっくりにもどすのがポイントです。

コツ5:言葉の「まとまり」で打つ

「ね」「こ」と1文字ずつ考えながら打つのではなく、「ねこ=neko」のように、言葉をひとまとまりとして打つように意識してみましょう。

よく出てくる文字の組み合わせ(「きゃ=kya」「しゅ=syu」「がっこう=gakkou」など)は、何度も打つうちに指が自動で動くようになります。まとまりで打てるようになると、頭で考える時間が減って、スピードがぐんと上がります。

コツ6:自分の打ちやすいローマ字を使う

ローマ字には、同じ文字でも打ち方が2つ以上あるものがあります。たとえば「し」は si でも shi でも、「ふ」は hu でも fu でも入力できます。

si(2回)のほうが shi(3回)よりキーを打つ回数が少ないので、短い打ち方を選ぶと速くなりやすいです。ただし、いちばん大事なのは「自分が迷わず打てること」。どの打ち方があるのかは「ローマ字表」で確かめられます。つまずきやすい「ん」や「っ」の打ち方は「「ん」「っ」「ー」の打ち方」も読んでみてください。

コツ7:ゲームで楽しく続ける

最後のコツは、いちばん簡単で、いちばん強力です。それは「楽しく練習すること」。つまらない練習は、どうしても続きません。でも、ゲームなら「もう1回!」と自分から練習したくなります。

このサイトの「花火タイピング」は、1プレイたったの1分。正しく打つと花火が打ち上がって、スコアの記録も残るので、昨日の自分と勝負ができます。ほかの人とくらべるのではなく、昨日の自分より1点でも上を目指すのが、長く続けるひけつです。

まとめ:7つのコツをふり返ろう

  1. 速さより正確さを大事にする
  2. 毎日5分〜10分、短く練習する
  3. キーボードを見ないで打つ
  4. 一定のリズムで打つ
  5. 言葉のまとまりで打つ
  6. 自分の打ちやすいローマ字を使う
  7. ゲームで楽しく続ける

全部をいっぺんにやる必要はありません。まずはコツ1の「正確さ」から、ひとつずつためしてみてください。1か月後には、自分でも変化を感じられるはずです。

この記事を書いた人

伊藤 啓太

「MUTSUMIプログラミング&クリエイティブラボ」講師。ITやAIの専門家として中小企業の伴走支援や研修も行い、地域の商工会議所にIT専門家として登録しています。教室で小中学生にタイピングとプログラミングを教えた経験をもとに、カタカタランドを運営しています。